【かいとう】
むかしの日本では、ハロウィンパーティーをするような習かんはなかったよね。
日本は、ハロウィンだけではなく、たとえばクリスマスや、母の日、父の日など、海外のイベントを取り入れてきました。
お正月や、ひなまつり、子どもの日なんかも、元々は中国のイベントだったんだよ。
江戸時代いぜんは、日本にとって中国は強くて進んだ国だったし、明治時代になってからは、日本にとってヨーロッパやアメリカが強くて進んだ国と考えられるようになりました。
だから日本は、長い間、海外(中国やヨーロッパ・アメリカ)の考え方やせいど、そのほか色々な文化を取り入れてきました。
ハロウィンも、そうやって取り入れた文化のひとつともいえるね。
ちなみにハロウィンのれきしは古く、2000年いじょう前に古代ケルトみんぞくが行っていた秋のしゅうかくさいがはじまりだといわれているよ。
アイルランドやイギリスから広まっていったそうだよ。
日本ではじめてハロウィンを行ったのは1970年代、東京の有名ざっか店が行ったハロウィンのかそうパレードが始まりだったんだって。
人びとに知られるようになったのは、1997年に東京ディズニーランドで開かれた「ディズニー・ハッピー・ハロウィン」のかそうイベント。
その後ハロウィンのおかしやかそうグッズが売られるようになりました。
SNSが使われるようになって、たくさんの人が、ハロウィンで色んなかそうをしたすがたの写真をSNSに上げるようになったのも、広くハロウィンが知られるようになったきっかけのひとつなんじゃないかとPTAの人は考えているよ。
ハロウィンが有名なイベントになれば、いろんなお店でハロウィンの物が売れるし、おとなもこどもも楽しめるし、みんなにとってよかったのかもね。
【かいせつ】
〇古代ケルトとは
ケルト人は国を持たなかった昔の人たちです。中央ヨーロッパあたりに住んでいたといわれています。
〇ハロウィンの名前のゆらい
「ハロウィン」はえいごで「All Hallows Eve」。11月1日のカトリックの聖人(せいじん)の日「All Hallows Day」の前夜に行われるおまつりだから「All Hallows Eve」とよばれ、それをみじかくして「Halloween(ハロウィン)」と言われるようになったそうです。
〇かそうをする理由
古代ケルトでは、10月31日には死んだ人のたましいがかぞくの元へ帰り、さらに悪いれいや魔女(まじょ)がくるとしんじられていました。
そのため、当時の人たちは、かそうをしたり、魔除(まよ)けのたき火をして、悪いれいをおどろかせておいはらっていたそうです。
【かいとう】よく気がついたね!
江戸時代(えどじだい)にはゆきだるまはつくられていたみたいで、しかも、だるまのかたちをしていたみたいだよ!
見た目がだるまみたいだから、ゆきだるまとよばれるようになったみたい。
ただ、いつからかだるまのかたちではなくてまるいたまを2だんにするようになったみたいだね。
ちなみにがいこくではsnowman(スノーマン)とよばれていて、3だんにかさねてつくるんだって。
アナゆきのオラフみたいな…
【かいせつ】
○せかい一のゆきだるま?
ギネスブックにとうろくされているせかい一大きなゆきだるまは、2008年のアメリカの37.21メートル!
1時間で作られた雪だるまのかずのきろくは、2015年の北海道で2036体!
○せかいゆきだるまの日
1月18日です。
8がだるま、1がゆきだるまがもつ棒(ぼう)をいみしているそうだよ。
〇だるま
だるまは、かんじで書くと「達磨」。むずかしいでしょ。
おおむかし、「達磨」というおぼうさんがいて、ぶっきょうの「禅宗(ぜんしゅう)」というおしえを作ったとされているよ。
「禅宗」では、「座禅(ざぜん)」といって、ながいじかんしずかにすわることをするんだけど、達磨さんは9年かん座禅をして、手足がくさってなくなってしまったというでんせつがあるんだ。
だから、だるまさんは手足がなくて、丸い形をしているんだね。
【かいとう】
「冬(ふゆ)」とよばれるのは、「さむくて冷(ひ)える」といういみの「冷(ひゆ)」からきたといわれていたり、
さむさが、ちからいっぱい「振う(ふる)う・振(ふ)ゆ」からきたといわれているようだよ。
つぎは「秋(あき)」。 秋になるといろんなしょくぶつが、実(み)をつけるでしょ。
お米や、クリや、いもや、いろんなくだものもとれるよね。
いろんな実がなって、あきるほど色んなたべものがあるから、「あき」というなまえになったといわれているよ。
ちなみに、あきとふゆは、かんじでかくと「秋」と「冬」です。
「秋」というかんじのひだりがわ、「禾(のぎへん)」には、穀物(こくもつ)、つまり「おこめ」や「むぎ」のいみがあって、
みぎがわの「火」にはしゅうかくした「おこめ」や「むぎ」をおひさまにあててかわかしたり、たいせつなたべものをたべてしまう虫を火でおいはらうといういみがあるんだって。だから「秋(あき)」というかんじになったといわれているよ。
「冬(ふゆ)」というかんじには「一年のおわりのきせつ」といういみもこめられているんだって。ちょっとむずかしかったかな。
どうしてふゆとかあきとかなまえがついたのか、かんがえたことがなかったよ。かんがえるきっかけをくれてありがとう!
【かいせつ】
○きせつのごげん
いろいろせつがあるけれど、
春(はる)…あたたかくなって草木のめが「張(は)る」からといわれているそうだよ。
夏(なつ)…「アツ(暑)」「ナル(生)」の音からとか、草木がたくさん生えて、ゆく手をじゃまする「泥(なず)む」からあらわすようになったといわれています。
〇PTAの人のそうぞう
あついときを夏、さむいときは冬と、2つだけになまえをつけてもよかったかもしれないよね。
でも、春と秋はちょうどいいから、夏でも冬でもないなあ・・・とおもっただれかが、夏や冬ともくべつして、「春」「秋」っていうなまえをつけて、4つのきせつのなまえがついたんじゃないかなあ。
〇なまえが生まれたりゆう
きせつだけじゃなく、いろんなことになまえがついているよね
「つくえ」「いす」「そら」とか、「でんしゃ」「ひこうき」とか、「ゲーム」「サッカー」とか。
いろんなことになまえがついていないと、やっぱりこまるでしょ。
たとえば、いすをとってほしいとき。
「ほら、それとって」
「え、どれ?」
「きみのとなりの、それ!」
「だからどれだよ!」
ってなっちゃうよね。
ここで、「木」という名まえと、「あし」という名まえと、かずの名まえがあったとしよう。
「木でできて、あしが4つついている、それ!とって!」
「これかい?」
「いや、そのとなりのすこし小さいやつ」
「これだね」
ほら、すこし分かりやすくなったよね。
そして、「いす」という名まえをつけたら、「いすとって」だけでわかるよね。
名まえがあるとべんりだよね。
日本では、むかしから外国(がいこく)のものをどんどんとりいれていたから、外国からきた名まえもたくさんあるよ。
かんじは中国(ちゅうごく)からきたもじだし、サッカーもイギリスでうまれたスポーツだしね。
いろんな名まえをおぼえて、いろんなことをしるとおもしろいよ!
【かいとう】
これも、とってもいいしつもんですね。
「どうしてここにいるのか」って、おおむかしから、いろんな人が考えてきた、永遠(えいえん)のテーマだよ。
いろんな考え方や、ものの見方があるから、ひとつのこたえを出すのはむずかしいけど、すこし考えてみよう。
〇生きものとして、いまいるりゆう
さいしょにちきゅうにあらわれた生きものは、アメーバのような小さなものといわれています。
おおむかし、ちきゅうにあったかがくぶっしつから、「たんぱくしつ」というものができたんだけど、ある「たんぱくしつ」は、まったくおなじたんぱくしつを作れるような、こうぞうをしていました。
そして、まったくおなじたんぱくしつを作ることになって、どんどんおなじたんぱくしつができるようになりました。
こうやって、じぶんとおなじものを作れるようになった、生きものがうまれました。
そのあと、たんぱくしつのこうぞうがかわって、うごける生きもの(どうぶつ)ができたり、たいようの光からえいようを作れる生きもの(しょくぶつ)ができたりして、さらに、だんだん大きな生きものもできました。
さらになんおく年もたって、ほにゅうるいが生まれて、サルが生まれて、今の人に進化(しんか)したと言われています。
そうやって人が生まれて、何まん年もたって、みんなのお父さんお母さんも生まれて、みんなも生まれたんだよ。
サルからどうやって人が生まれたか、については、このページでくわしく書いているから見てみてね。
〇いま、みんながすんでいるばしょにいるりゆう
みんなが日本の西宮のじゅうしょにいるりゆうをかんがえると、これは人それぞれ、いろんなりゆうがあるよね。
「おじいちゃんおばあちゃんのころから、ずっと西宮にいます」という人もいるし、
「てんこうして、おおさかからひっこしてきました」という人もいるかもしれないね。
いまのじゅうしょにすんでいるのは、人それぞれ、いろんなりゆうがあるとおもう。
〇いま、ここにいて、生きるりゆう
すこしむずかしいけど、いま、ここにいて生きるりゆうをかんがえてみようか。
みんなは、どんなふうに生きていたいかな?
やっぱり、まいにちたのしく、しあわせにくらしたいよね。
だけど、1人では生きていけないから、みんなときょうりょくしていかないといけないよね。
だって、たべものを作る人や、どうろを作る人や、でんきを作る人がいないと、生きていくのはたいへんでしょ。
こんなふうに、みんなできょうりょくして、みんながたのしく、しあわせにくらせるようにすごせるようになるとおもう。
みんながたのしくしあわせなら、あなたもたのしいでしょ?
みんながかなしんで、くるしんでいるまいにちだったら、あなたもたのしくないでしょ。
PTAの人がおもうのは、みんなは、まいにちたのしく、しあわせになるために生きているとおもうんだ。
そしてそのために、ほかのみんなときょうりょくして、なかよくしていくんだとおもうんだ。
あなたは、まいにちたのしいかな?
たのしくないこともあるかもしれないけど、きっと、じぶんが「ぜったいたのしくするんだ」とおもえば、そうなるよ!
【かいとう】
今も世界中で戦争がおこっているよね。
戦争って、少なくとも2つ以上の国が、土地やお金や権力(けんりょく)などがほしくて、軍たいを使って争うことと言われます。
土地やお金などがほしくて、外国に軍たいえせめこむ国がある(せめこみんでしまえと考える人がいる)から、戦争は起こるんだろうね。
ただ、外国の軍たいがせめこんできても、せめこまれた国が何もし戦わなければ、戦争にはならないよね。
相手が強すぎて、戦争しないまませいふくされた国もあるよ。
そういう意味では、せめこまれたりせめこまれそうな国が、自分たちの国を守ろうと思った時、戦争になってしまうことが多いんじゃないかな。
2022年におこったロシアとウクライナの戦争は今も続いているよね。
ロシアに攻められたウクライナは自衛(じえい:自分たちを守る)のために戦っていると言われていますが、ロシアはウクライナにいるロシア人を守る自衛のために戦っていると言っています。
2023年から、イスラエルとパレスチナとの間でも戦争と言っていいじょうたいになっています。
イスラエルは、パレスチナがわがこうげきしてきたのが悪いと言っているけど、パレスチナがわとしたら、イスラエルが自分たちが住んでいた土地をしんりゃくしてきたのが悪いと言っています。
最近は、中国と台湾の間で近いうちに戦争になるかもしれないという話もよく聞かれます。
今の日本は平和な国だけど、昔はたくさん戦争をしていました。第二次世界大戦の後、二度と戦争をしないよう日本国憲法ができました。
でも最近では、日本のまわりの国が、日本の近くの海にたくさんミサイルをうったり、日本の近くにせんとう機や戦かんをよこしたりしています。
こういう国が、軍たいでせめこんできたらどうしたらいいでしょう。
何もしないで、戦争をおこさないのがいいのでしょうか。
それとも、自衛のために戦争するのがいいのでしょうか。
人と人とのケンカと同じで、話し合いでかいけつできれば一番いいとPTAの人も思います。
世界中の人がそう思ってくれるといいなあ。
よければ、2022年度のしつもんコーナーの、「社会に関すること」の中の回答も見てね!
【かいせつ】
○せんそうになる原因(げんいん)
主な原因(げんいん)はこの5つだと言われているけど、ひとつだけじゃなくいくつか組み合わさることもあるみたい。
・民族(みんぞく)
・宗教(しゅうきょう)
・資源(しげん)
・政治(せいじ)
・領土(りょうど)
〇「戦争」ということばについて
国と国の間で、軍たいを使って大規模(だいきぼ)に戦うのが戦争と考えられていますが、「内戦」といって、国の中で戦いが行われることも、広い意味で戦争と言われることもあります。
日本でも、戦国時代や、江戸時代の終わりの方には、国の中の色々なところで戦争がありました。
あと、にたような言葉で「紛争(ふんそう)」とか、「侵攻(しんこう)」、「侵略(しんりゃく)」といった言葉を使うこともあります。
言葉を使う人がどう考えているかによって、ちがう言葉が使われることがあります。
【かいとう】関西(かんさい)とは、江戸時代(えどじだい)からつかわれていることばです。
大阪府(おおさかふ)、京都府(きょうとふ)、兵庫県(ひょうごけん)、滋賀県(しがけん)、奈良県(ならけん)、和歌山県(わかやまけん)の2府4県(2ふ4けん)のことをいうそうだよ。
近畿(きんき)とは、明治時代(めいじじだい)からつかわれていることばです。
京都府(きょうとふ)、大阪府(おおさかふ)、滋賀県(しかげん)、兵庫県(ひょうごけん)、奈良県(ならけん)、和歌山県(わかやまけん)、三重県(みえけん)の2府5県(2ふ5けん)のことだそうです。
「関西(かんさい)」は三重県(みえけん)が入らない、「近畿(きんき)」は三重県(みえけん)が入るんだね!
【かいせつ】
○近きの名前のゆらい
近畿(きんき)の畿(き)とは、都(みやこ)のことです。
1500年くらい前は、京都(きょうと)が日本の中心・都とされていて、京都にちかいちいきを、畿内(きない・きだい)とよぶようになりました。明治時代(めいじじだい)に、近畿(きんき)ということばがつかわれるようになったそうだよ。
○関西(かんさい)の名前のゆらい
関所(せきしょ。むかし、あるちいきと、あるちいきの間にあった、もちものけんさをしたりするばしょ)がある東がわを「関東(かんとう)」、西がわを「関西(かんさい)」とよぶようになったそうだよ。
今から1000年以上前、滋賀県(しがけん)に「逢坂の関(おおさかのせき)」という関所ができると、逢坂の関より東を関東、西を関西とよぶようになったようだけど、そんなにふつうにつかうことばではなかったようです。
その後、えどじだいくらいまでには、「関東」は、だいたい今の関東ちほうをさすことばとしてつかわれていたようです。
しかし、「関西」はあまりつかわれていなくて、今の関西地方あたりは「畿内」とか「上方(かみがた。都があるところが「上」の方とかんがえられていたので、「上方」となりました)とよばれていました。
明治じだいになると、都が京都から東京(とうきょう)にうつったので、「上」が東京になり、京都のちかくを「上方」とよぶのはおかしいということになりました。
このため、「関東」に対することばとして、「関西」ということばがつかわれるようになったようです。