【かいとう】
ウイルスやさいきんにかんせんすると、ねつが出ることがあるよね。
人の血(ち)の中には、ウイルスやさいきんとたたかう「白けっきゅう」があるんだけど、この白けっきゅうは、体おんがだいたい37どより上になると元気になって、ウイルスやさいきんをやっつける力が上がるんだ。
白けっきゅうが元気になって、ウイルスやさいきんを早くやっつけるために、ねつが出るんだよ。
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【かいせつ】
〇なぜたいおんが37どより上になると、白けっきゅうが元気になるのか?
白けっきゅうがウイルスやさいきんをやっつけるためのぶきは、「かっせいさんそ」というぶっしつだよ。
そして、この「かっせいさんそ」を作るためのざいりょうとして、「すいそイオン」というぶっしつがひつようなんだ。
たいおんが37どより上になると、白けっきゅうの中の「すいそイオン」の通り道が広くなっていって、「かっせいさんそ」をたくさん作れるようになるんだ。
ぶきのざいりょうになる「すいそイオン」がたくさんとどいて、ぶきとなる「かっせいさんそ」をたくさん作れるようになるから、ウイルスやさいきんをやっつけられる元気な白けっきゅうになるんだね。
ちなみに白けっきゅうの「すいそイオン」の通り道は、たいおんが40どになると、いちばん広くなるみたいだよ。
〇ねつを下げるくすりをつかうのは?
ねつが出ると、ねつを下げるくすりをのむときがあるよね。
むかしは、ねつが出ているのはびょう気なのだから、ねつを下げないといけないとかんがえられていたよ。
だけどさいきんでは、ねつが出ることで白けっきゅうが元気になるとわかったから、あまりねつを下げるのもよくないとかんがえられているよ。
でも、ねつが出るとしんどくなるから、しんどくなりすぎないように、ねつを下げるくすりをのむことはあるよ。
あと、ねつがたかくなりすぎると、のうがきずついて、たいへんなことになったりもするんだ。
だから、おいしゃさんが、ねつを下げるくすりをのんだ方がいいと言うときは、くすりをのんでね。
〇ウイルスやさいきんとのたたかい
じつは、せかい中のほとんどのばしょには、ウイルスやさいきんがウジャウジャいるんだよ。
だから、みんなはいつも、ウイルスやさいきんをたくさん体の中に入れてしまっていることになるよ。
だけど、人は、前に体の中に入ったことのあるウイルスやさいきんなら、すぐに白けっきゅうなどでやっつけることができるんだ。
あたらしいウイルスやさいきんをやっつけられるようになるには、けっこうじかんがかかるから、その間にねつが出たり、しんどくなったりするんだね。 みんながけんこうな体でいられるのは、いつも白けっきゅうとかが体の中でたたかってくれているからなんだよ。
人の体ってすごいよね。白けっきゅうにかんしゃして、今日も元気にすごしてね!
【かいとう】
人間やどうぶつの体をうごかしているのは、「きん肉」なのは知っているかな。
あと、人間やどうぶつには、「しんけい」という電気しんごうを伝えるぶぶんがあるんだよ。しんけいは、体中にはりめぐらされていて、頭で考えたことが電気しんごうになって、しんけいをとおって、きん肉につたわるんだ。
そして、その電気しんごうどおりにきん肉がうごくから、自分の思ったとおりに体をうごかすことができるんだよ。
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【かいせつ】
〇きん肉
きん肉は、「きんせんい」という、ひものようなものが何本もあつまってできているよ。
とり肉や牛肉をよく見てみて。ほそいひものようなものがいっぱいあつまっているのが見えると思うよ。
きん肉に、のうからの「きん肉をちぢめろ」という電気しんごうがながれると、きん肉の中でかがくはんのうがおきて、きん肉がちぢまるんだ。
こうやってきん肉がちぢまるときの力で、体がうごいているよ。きん肉にはのばす力はないよ。
ためしに、うで・あし・首、どこでもいいからまげてみて。まげた方のきん肉には力が入ってちぢんでいるけど、まげたはんたいの方のきん肉には力が入っていないのがわかると思うよ。
きん肉が体をうごかしているから、きん肉のないばしょ、たとえば耳たぶや、はなの先の方とかはうごかないよね。
きん肉が切れてしまうと、切れたばしょの体はうごかなくなるよ。たまに、スポーツせんしゅが、きん肉を切っておおけがをしたというようなニュースがあるよね。
あと、きん肉に電気しんごうがながれると体がうごくと書いたよね。
体に強い電気がながれると、かん電して、しんでしまうこともあるのは知っているかな。
じつは、心ぞうもきん肉でできているんだけど、体に強い電気がながれると、心ぞうのきん肉に、ふだんの電気しんごうとはちがうしんごうがつたわることになるよね。
それで、心ぞうがうごかなくなってしまって、しんでしまうこともあるんだ。
ぎゃくに、心ぞうが止まってしまった人に、電気ショックをあたえると、また心ぞうがうごきだしたりすることもあるよ。
あと、きかいをつかってきん肉に電気をながして、きょうせいてきにきん肉をうごかして、きん肉をマッサージしたり、きん肉をきたえるようなこともされているよ。
〇しんけい
しんけいは体中にはりめぐらされていて、体中のしんけいをぜんぶつなげたら、その長さはなんと100万キロ(地きゅうと月のきょりの3ばいくらい!)にもなるとも言われているよ。
たとえば「右手を上にあげよう」と思ったら、頭の「のう」のしんけいの中で、いろいろなはんのうがあって、「右手のきん肉をちぢめろ」というしんごうが出されるんだ。
それが電気しんごうとなって、しんけいをつたわって、きん肉までつたえられて、きん肉がちぢんで、右手をあげられるんだね。 こういうところをみると、人間も、電せんをいっぱいつなげてうごくロボットみたいだよね。
しんけいは、とてもふくざつにつながっていて、しんけいをよくつかえばつながりがよくなるんだけど、つかっていないとつながりがわるくなってしまったりするよ。
小さいころは、はしをうまくつかえなくても、れんしゅうしているうちにうまくつかえるようになるでしょ。これは、はしをつかうためのしんけいをよくつかって、つながりがよくなったんだよ。
しんけいが電気しんごうを伝えるから、しんけいが切れてしまうと、きん肉が切れていなかったとしても、やっぱりうごけなくなるよ。
のうやせぼねには、だいじなしんけいがいっぱいあるから、のうの血かんがつまってしまって、のうのしんけいがきずついてしまったり、せぼねをこっせつした時にしんけいが切れてしまったりして、体がうごかなくなることがあるよ。
あと、しんけいは電気しんごうをつたえると書いたけど、じつは、しんけいは電気だけじゃなくて、かがくぶっしつもつかってしんごうをつたえているんだ。
だから、かがくぶっしつの出るりょうが多すぎたり少なすぎたりすると、体がうまくうごかなくなったり、のうがうまくはたらなかなくなったりもするよ。
こんなふうに、「きん肉」と「しんけい」で、おもったとおりに体はうごいているんだね。
このしくみをもっともっとしらべると、人の体によくこんなすごいしくみができているなあとおどろくよ。
またいろいろとしらべてみてね。
とてもよいしつもんですね。
あなたのやさしい気もちがこのしつもんにあらわれています。
コロナがはやってしまったときは、コロナにかかってしまった人も、そうでない人も、せかい中の人の心がかわったときでしたね。
まず、みんなが、じぶんのいのちの大せつさや、体のけんこうのありがたさについてよくかんがえる気もちになりました。
そしてじぶんだけではなく、かぞくや友だちや、すきな人のことを、もっと大せつにしようという気もちになりました。
また、コロナにより、しごとができなくなったり、人にあえなくなったり、びょう気になってしまったりして、かなしい気もちになった人もたくさんいます。
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これをかいているPTAの人も、コロナにかかったことがあります。
しばらくしごとには行けなかったけど、まわりの人のおかげで、あまりつらい気もちにはならずにすみました。
ずっとむかしから、人は、どんなにつらいことがおきても、しんどくても、すこし休んでから、立ち上がり、がんばってきました。
いま、みんなは、コロナが出てからもう3年くらいたって、すこしずつ立ち上がり、がんばろうとしている気もちになりはじめています。心がかわりはじめているのです。
あなたのまわりにも、コロナでつらいおもいをしたひとがいるかもしれません。 どうか、その人によりそって、やさしくしてあげてください。
あと、コロナとはかんけいなく、つらいおもいや、かなしいおもいをしている人にも、やさしくしてあげてください。
みんながおもいやりをもって、人にやさしくしてあげたら、とてもいいせかいになりますよね。
せかい中のみんなでたすけあって、これからがんばっていきましょう。
コロナは、コロナウイルスがおこすびょうきだよね。
コロナいがいにもいろんなウイルスがあって、かぜや、いろいろなびょうきのげんいんになっているよ。
コロナウイルスやびょうきのもとになるウイルスがいなくなれば、あんしんしてくらせるから、なくなってほしいよね。
「スイスれんぽうこうか大学チューリッヒ校」という大学で、ウイルスのけんきゅうをしている、山内洋平(やまうちようへい)きょうじゅにきいてみたよ!
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○ウイルスってどんなもの?
ウイルスは、目にみえないくらい小さいんだ。
そして、ウイルスがふえることができるばしょにいると、1このウイルスは、1日で100まんこにもふえるんだって。 しかもウイルスは、早ければ2しゅうかんくらいで、あたらしいしゅるいのウイルスにかわったりするんだって。
だからウイルスをぜんぶなくすのはとてもたいへん。
○ウイルスをやっつけることはできないの?
ウイルスをぜんぶなくすのはとてもたいへんだけど、ウイルスは、人やどうぶつの中にいないと、ずっとは生きられないんだ。
そして人やどうぶつは、体の中に、かんせん(体の中にウイルスが入ること)したウイルスをやっつける「抗体(こうたい)」を作ることができるんだ。
みんなの体の中にウイルスが入ってかぜをひいても、「抗体」ができてウイルスをやっつけてくれるから、かぜがなおってげんきになるんだよ。
でも「抗体」ができて、ウイルスをやっつけるまでにはすこしじかんがかかるから、そのあいだは、ねつが出たりしてびょうきになるんだよ。
あと、体が弱っていて、「抗体」をちゃんと作れなかったりすると、びょうきがなおらないこともあるね。
コロナウイルスの「ワクチン」のちゅうしゃがあるのは知ってるかな。
ワクチンのちゅうしゃは、よわいウイルスを人の体にちゅうしゃして、本もののウイルスが体に入ってもすぐにやっつけられるように、体の中で「抗体」をつくっているんだよ。
ワクチンでウイルスをやっつけているんじゃなくて、ワクチンで人の体に「抗体」をつくって、「抗体」でウイルスをやっつけているんだよね。
ワクチンは、ひなんくんれんとか、本ばんにそなえたれんしゅうみたいなものだね。
そうしたら、人やどうぶつが、ワクチンのちゅうしゃをしたり、いちどウイルスにかんせんすれば、体の中の「抗体」でウイルスをどんどんころすことができて、そのうちウイルスはいなくなりそうだよね。
人だけにかんせんするウイルスで、せかい中のたくさんの人にちゅうしゃをうって、いなくなったウイルスもあるよ。
○コロナウイルスをぜんぶやっつけることはできないの?
ウイルスをぜんぶやっつけられるときがある!ってせつめいしたけど、コロナウイルスについては、ぜんぶやっつけるのはとてもむずかしいね。
りゆうはいくつかあるんだけど・・・
①コロナウイルスにかんせんしても、すぐにはわからないこと。
⇒すぐに「かんせんしてる」とわかったら、かんせんした人がほかの人とあわないようにすれば、かんせんがひろがるのをふせげるよね。でも、コロナウイルスはかんせんしてることがわからないじかんがあって、そのじかんのうちに、ほかの人にうつしてしまうことがあるんだ。
②コロナウイルスは人だけじゃなく、どうぶつにもかんせんすること。
⇒やせいのどうぶつにはちゅうしゃができないから、どうぶつがコロナウイルスにかかって、どうぶつから人にうつることもおきちゃう。
③コロナウイルスは、とてもはやいスピードですこしずつしゅるいがかわること。
⇒いちどコロナウイルスにかかっても、つぎのしゅるいのウイルスになってしまうと、「抗体」でもどうしようもないことがある。
④むかしのように、ぜんいんにワクチンのちゅうしゃをうつことができなくなったこと
⇒ワクチンをうたない人もおおいから、みんながコロナウイルスをやっつける「抗体」をつくれない。
○これからどうなるの?
ウイルスは、人やどうぶつの体の中にいないとながくは生きられないから、あまりつよいと人が死んでしまい、かんせんさせられないよね。
車は、 力はあるけどねだんがたかすぎる車や、やすいけど力がぜんぜんない車より、ちょうどいいねだんで、ふつうの力の車がいちばんうれるんだ。これといっしょで、ちょうど人をしなせるほどではなく、でもかんせんしやすいウイルスがずっとのこるかもしれないんだって。
コロナウイルス、ぜんぶやっつけるのはむずかしいかもしれないのか・・・コロナウイルスがいても、うまくやっていけるようになるしかなさそうだね。みんな、これからさむくなるから、コロナにも、かぜにも気をつけて!
【かいとう】
メガネについているレンズは、光をくっせつ(おれまがって、すすむ方向をかえること)させるものだよ。
人の目の中には、「水しょう体」という名まえのレンズが入っていて、目がわるい人は、水しょう体のちょうせつがうまくできなくなっているんだ。
水しょう体がうまくちょうせつできないから、メガネのレンズで光をくっせつさせて、目がよく見えるようにしているんだね。
目のいい人は、水しょう体をうまくちょうせつできるんだけど、それなのにメガネをかけると、メガネのレンズで光がくっせつしてしまって、おかしくなってしまうから、ぼんやりと見えてしまうんだ。
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【かいせつ】
〇光の「くっせつ」について
光は、しゅるいのちがうものの中に入る時に、「くっせつ」といって、おれまがってすすむよ。
おふろのそこや、プールのそこが、あさく見えたことはないかな?これは、光が、空気から、水というしゅるいのちがうものに入るときに、くっせつしているせいだよ。あと、ぼうえんきょうや、虫めがねをつかうと、ものが大きく見えるよね。これも、光が、空気から、レンズ(ガラスやプラスチックでできている)という、ちがうしゅるいのものに入るときに、くっせつしているからだよ。
〇目の中のレンズ・水しょう体
人の目の中には、図のように、「かくまく」と「水しょう体」というレンズ(たんぱくしつや水でできている)があるよ。
光が、空気から、かくまくという、ちがうしゅるいのものに入るときに、くっせつがおきるよ。
かくまくから水しょう体に入るときにも、くっせつがおきるよ。
みんなは、目でものを見ることができるけど、なぜ見えるかというと、光がものにあたって、はねかえってきているからなんだ。
みんなは、ものからはねかえってきた光を見ているんだよ。
光がないくらいところだと、何も見えないでしょ?
光は、目に入ってくるとき、かくまくや水しょう体をとおって、うまく「くっせつ」して、目のおくにある「もうまく」に当たる。
そして「もうまく」で、光をかんじて、見えるようになっているんだよ。
かくまくや水しょう体は、「もうまく」にピタッと光がピタッとあたるようにちょうせつしているよ。
ところで、水しょう体にはきんにくがついていて、ぶあつさをちょうせつできるようになっているんだ。
この水しょう体のぶあつさのちょうせつがうまくできなくなると、光が「もうまく」にピタッと当たらなくなってしまうんだ。
そうすると、目がぼんやりとして、目がわるくなったということになるよ。
〇メガネのこうか
「水しょう体」のぶあつさのちょうせつがうまくできなくなると、目がぼんやりしてしまうね。
だからこういう人は、「水しょう体」の代わりに、メガネのレンズで光を「くっせつ」させて、「もうまく」にピタッと光が当たるようにするんだよ。
だけど、目がいい人は、何もしなくても、光がうまく「くっせつ」して、「もうまく」にピタッと当たるようになっているよね。
それなのにメガネをかけると、光のくっせつがおかしくなって、ぎゃくにメガネをかけることによって、光が「もうまく」にピタッと当たらなくなってしまうんだ。
だから、目のいい人がメガネをかけると、ぼんやりと見えるようになってしまうんだよ。
目は、いちどわるくなってしまうと、よくするのはたいへん。
目を大せつにしてね!
【かいとう】
マメをつぶさないほうがいいと言われるりゆうは、つぎのようなものだよ。
・人の体は、ひふのそうがこわれたときにはマメを作るようにできて、マメの中にきずのなおりを早めるせいぶんがふくまれているから、そのしくみをまもった方がよい。
・マメをつぶすと外からばいきんが入りやすくなってよくない。
・マメに入っている水分がクッションになって、いたみをやわらげていることもあるけど、そのクッションがなくなってしまう。
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【かいせつ】
やけどしたり、くつずれができたり、バットをいっぱいふったりしたら、ひふにマメ・水ぶくれができていたいときがあるよね。
マメはつぶしたらダメって言うけど、なんでなんだろう。
福岡大学(ふくおかだいがく)で形成外科(けいせいげか)のけんきゅうをして、今は福岡市立こども病院(ふくおかしりつこどもびょういん)でおいしゃさんとしてはたらいている川上善久(かわかみよしひさ)先生に聞いてきたよ!
〇マメはなぜできるのか?
ひふは、下の図のように、いくつもの「層(「そう」。かさなりあっている部分)」がかさなり合ってできているよ。
(ここにあるような図で説明)
このひふの層が、なんどもこすられたり、やけどをしたりするとこわれてしまって、層と層の間にすきまができてしまうんだ。
そして、人の体の中には水分がたくさん入っているから、水分がもれて層と層の間のすきまに入ってきて、マメができるんだ。
〇マメはつぶしたらダメなの?
マメをつぶした方がいいか、つぶさない方がいいかについては、おいしゃさんの間でも考え方はわかれているけど、けいせいげかの先生たちは、たいていの先生はつぶさない方がいいと考えているんだって。
「マメをつぶすのはよくない」と考えているおいしゃさんは、「かいとう」にかいたりゆうで「マメをつぶさない方がいい」と考えているみたいだよ。
「マメをつぶした方がよい」と考えているお医者さんは、マメをつぶさないと、マメの中でばいきんがふえてしまって、それをしょうどくしにくいからよくないと考えているみたいだよ。
〇つぶす?つぶさない?どっちがいいんだろう・・・
マメをつぶしたほうがいいと言う先生もいるみたいだけど、つぶさないってことでいいのかな・・・?
川上先生に聞いたら、「つぶさない方がいいと思うけど、マメが当たっていたいっていうときは、つぶしてもいいよ。きずがかわかないようにするばんそうこうをはったりすれば、いたみがかるくなると思うし、早くなおると思うよ」ということだったので、このようにしてみたらどうかな。
〇いがくのしんぽについて
むかしは、マメをつぶした方がいいと言う先生もおおかったんだけど、さいきんはつぶさない方がいいと言う先生がおおいよ。
あと、むかしは、「すりきずにはアルコールとかをつけてしょうどくした方がいい」とか、「きずをかんそうさせた方がいい」とか言われていたんだけど、さいきんは「すりきずはしょうどくしない方がいい」とか、「きずはかわかさない方がいい」とか言われるようになったよ。
人の体には、もともとケガとかびょうきをなおす力があるから、その力をうまく引き出すようにした方がいいという考え方に、さいきんはかわってきたんだね。
さいきんは、カッターとかで手を切ったときなんかで、ぬわないといけないようなきずを、せんようのテープをはってなおせたりもするんだって。
いがくは、いろいろしんぽしているね。
【かいとう】
栄養士の山﨑亜希(やまさき あき)さんに聞いてみたよ!
食べ物ははたらきで赤・黄・緑の3色のグループに分けることができるよ。
○赤「からだを作る」
○黄「からだを動かす力になる」
○緑「からだの調子をととのえる」
しつもんの「からだの調子をととのえる」食べ物は、緑のグループのことだね。
野菜やきのこ、くだものが緑のグループに入るよ。
野菜にもいろいろあるけど、キャベツや大根、カボチャやピーマン、トマト、給食にも登場する冬瓜なんかも緑のグループなんだ。ほとんどの野菜は緑のグループ何だけど、じゃがいもやさつまいもなどのイモ類は黄色のグループになるよ。
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【かいせつ】
他のグループも少し詳しく説明するね。
赤のグループ「からだを作る」食べ物は、お肉やお魚、牛乳やヨーグルトなどの乳せい品、卵、だいずから作られる豆腐や納豆などがあるよ。お魚が原料のちくわやかまぼこも赤グループの食べ物だよ。
君たちの体の骨や血、筋肉を作るざいりょうになるんだ。
黄のグループ「からだを動かす力になる」食べ物は、お米やパン、うどんなどのめん類、じゃがいもやさつまいもなどのいも類があるよ。パンに塗るバターや、ピーナッツなども黄色のグループだよ。
体を動かすエネルギーの材料に使われたり、いつも働いている脳のエネルギーにもなるし、体をあたたかくする燃料にもなっているよ。
でも、緑のグループの「からだの調子を整える」ってどういうことだろう?
緑のグループの食べ物には、ビタミンとミネラルという栄養が他の色のグループよりたくさん入っているんだ。
さっき出てきた赤と黄色のグループの食べ物が、体の中で骨や血や筋肉になったり、エネルギーに変身するには、ビタミンやミネラルの助けが必要になるんだよ。だから緑のグループの食べ物が足りないと、赤も黄色もうまく変身できなくなってしまって、すぐに疲れてしまったり、頭がボーッとしてしまったりするんだ。
他にも、目の細胞を元気にしたり、肺の中の細胞がしっかり働けるようにしたり、髪の毛がツヤツヤになるように助けたり、傷を治すために働いたり、とってもたくさんの手助けをしているよ。これが、体の調子を整えるということなんだね。
健康にすごして大きくなるために、赤・黄・緑のグループの食べ物はぜんぶ大切だよ。
【かいとう】
おとなと子どもって、体のようすがかわるけど、ほかにもかわることがあるよね。
子どもとちがって、はたらいておかねをかせいだり、じぶん1人でなんでもしないといけなくなるよね。
それに子どもがいれば、子どもをそだてることもひつようだよね。
あと、大人の(体が)男の人と、大人の(体が)女の人が1人ずついないと、子どもは生まれないんだ。
こんなふうに、おとなになるまでには、じぶん1人でなんでもできるようにならないといけないし、子どもが生まれるじゅんびもはじまるんだ。
だから、子どもがおとなになるまでに、すこしずつ、体のようすがかわっていくんだよ。
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【かいせつ】
〇体のようすがちがうところ
おとなと子どもで、体のようすがちがうところって、いろいろあるよね。
・からだが大きくなっていく
・子どもには生えていないばしょに毛(け)が生える
・女の人は、むねが大きくなったり、こしのほねが大きくなる
・男の人は、こえがひくくなったり、きんにくがふえてつよそうになる
〇からだが大きくなっていくりゆう
おとなになると、なんでも1人でできるようにならないといけないよね。
体が小さいと、力もよわいし、できないこともおおいよね。
なんでも1人でできるようになるために、体が大きくなっていくんだよ。
「子どものときから、体が大きければいいのに・・・」とおもったかな?
たしかにそのとおりなんだけど、大人みたいに体が大きいあかちゃんだと、お母さんがうめなくなっちゃうよね・・・
〇子どもにはないばしょに、毛が生えるりゆう
大人だけに生える毛があるりゆうは、よくわかっていないところがあるよ。
どうぶつでも、大人になると毛のようすがかわったりするでしょ。
大人のおすライオンにたてがみが生えたりするよね。
このりゆうはよくわかっていないんだけど、「おとなになった」ということが、まわりによくわかるようにしているんじゃないか、ともいわれているよ。
人もいっしょで、「おとなになった」ということを、まわりにしらせるための「しるし」かもしれないね。
〇女の人のむねが大きくなったり、こしのほねが大きくなるりゆう
女の人は、あかちゃんがうまれたら、おっぱいをのませるよね。
おっぱいを出すのは、むねにある「にゅうせん」というところなんだけど、「にゅうせん」が大きくなってくるから、むねが大きくなってくるんだよ。
女の人のこしのほねが大きくなるりゆうだけど、あかちゃんは、うまれるまえ、お母さんのおなかの中にいるよね。
あかちゃんがうまれるときは、お母さんのこしのほねのあいだをとおって出てくるんだよ。
あかちゃんがちゃんととおれるように、こしのほねが大きくなるんだね。
〇男の人のこえがひくくなったり、きんにくがふえてつよそうになるりゆう
人だけじゃなく、どうぶつも、ほとんどは男(オス)の方が体が大きくて、力もつよいよね。
どうぶつのばあい、オスは、メスをうばい合って、ほかのオスとケンカすることもおおいよ。
ケンカにかてないと、メスにじぶんの子どもをうんでもらうことができないから、つよい体になるひつようがあるんだね。
そして、ほかのオスをこわがらせるために、こわそうなこえを出せるようにもなるんだろうね。
人も、サルが進化(しんか)して人になったといわれていて、もともとはどうぶつだったんだよね。
だから人になったいまも、どうぶつのときのなごりで、大人になって女の人にじぶんの子どもをうんでもらうころには、きんにくがふえてつよい体になるし、こえがひくくなって、こわそうなこえを出せるようにもなるんだろうね。
〇体のようすがかわるしくみ
大人になると、いきなり体のようすがかわるのではなくて、子どものころから、だんだん体のようすはかわっていくよ。
体のようすをかえているのは、あたまの中の脳(のう)が出す「せいせんしげきホルモン」というぶっしつ。
人にもよるけど、だいたい、9さい~13さいくらいのあいだに、「せいせんしげきホルモン」のりょうがだんだんふえてくるようになって、20さいくらいまでかけて、すこしずつ体のようすがかわっていくよ。
体のようすがかわっていくことは、体が大人になっていっているということだから、よろこんでいいことだよ。
体といっしょに、心も大人になって、じぶん1人でなんでもできるようにがんばろうね!