上ケ原小学校PTAが2019年度からすすめているICTを活用した取り組みが、
ICT夢コンテスト「日本教育情報化振興会賞」を受賞しました!!
(一般社団法人日本教育情報化振興会主催)
実践事例タイトル
『社会変化にも長期休校にも対応!ICTで持続可能なPTAを』
ICT夢コンテストとは? https://www.japet.or.jp/ict-yume-con/
選考結果 https://www.japet.or.jp/ict-yume-con/award-2020/
表彰事例 https://www.japet.or.jp/wp-content/uploads/2021/10/1fbe9770ab501bd82c310d171b74dc3c.pdf
総応募数306件の中、見事受賞!
ICT利用で、総務の負担も激減しました。
2021年3月5日~6日の「2020年度教育の情報化推進フォーラム会場」内において、表彰及び事例発表を行う予定でしたがオンラインでの発表となりました。
受賞対象となった上小PTAのICTを活用した取り組み(2020年11月時点まで)
ZOOMを利用したイベント
子供同士・地域との交流を目的に,ステイホーム期間中(2020年3月~5月)、後記の通り6回にわたり開催。
告知はLINEオープンチャット,詳細はホームページに記載し同ページに設置のWEBフォームから申し込み。PTA委員は一度も集まることなく,すべての準備・開催をオンラインでのみ行いました。
③子供同士がフリートークできる場(2020/5/13・16、延べ約 40 名参加)
④⑤⑥近隣大学教育学部のゼミ学生と子供との交流会(2020/5/22、5/29、6/20、延べ約 70 名参加)
【成果】
2020年春の休校中、ほとんどのPTAが活動休止を余儀なくされる中、当PTAはICTを活用するシステムを構築していたためイベント告知・申込が可能で、ZOOMを利用して有意義な活動ができました。
子供達はZOOMで久々に会う友達に嬉しそうに手を振り、イベント終了後も長時間話し込むなどし、保護者からも感謝の声を多数頂きました。
子供の交流のみならず、近隣大学ゼミとPTAの交流の機会にもなり、こうした交流による情操教育・地域連携の効果に加え、ICT教育・法的教育効果もあったと思います。
*ZOOMイベントについて、詳しくはこちらをご覧ください。
連絡・各種手続におけるICT活用
●LINEオープンチャットの活用
PTAからの通知を行うために、後記のようにLINEオープンチャットを利用しています。
ほとんどの保護者がLINEを使用しておりとっつきやすく,アドレス(およびパスコード)を知っていれば登録可能、もちろん無料、登録は任意で手軽に参加できます。
(学校の理解・協力により重要な通知にはミマモルメを利用してメール配信もしています)
- 「お知らせオープンチャット」
イベント等の告知・参加募集、ホームページの更新情報、その他有益な情報を通知。
校内外問わず誰でも登録可能だが発言は不可というルールで運用中。 - 「見守り活動オープンチャット」
参加者を保護者のみに限定。
「投票」機能を利用し,指定した日時の見守り活動(旗振り・校内見回り)の参加登録を実施。
リアルタイムで参加者数を把握できるため,保護者が自主的に「人手不足の日に参加」することが可能。 - ステイホーム期間中には,意見・情報交換のために自由に発言できるオープンチャットを開設。
- PTA各部の連絡ツールとしても日常的に利用。
●PTAホームページの開設(当HP)
下記のように運用しており、連絡・手続き面をおよそ網羅したワンストップサービスを実現しました。
- お知らせや募集など,最新の告知事項をトップページに掲載。
-
活動内容などを詳細に掲載。
PTAは何をしているのかといった不安を解消しアクセスを容易に。 - イベントやボランティア募集のWEBフォーム(外部サービス)を設置。
-
活動報告書・HP掲載依頼を設置。
紙に手書きをし指定場所に提出する必要がないため委員の利便性UP。 - PTA室予約(外部サービス)を埋め込み,ホームページからも利用可。
- 紙で配布したおたよりを掲載。
過去のおたよりを探すことなくHPですぐに見られると好評。
2020年度から毎月,印刷・配布していた「PTAニュース」をWEB版へ変更。その他のおたよりについても、原則,紙での配布を中止(特に重要なもの,子供たちに見てほしいものを除く) - 各種規則・しおり,申請書・報告書書式のダウンロードが可能。
- 意見提出フォーム(匿名提出可)を設置。
●PTA室WEB予約の開始
来校し黒板記入方式からオンライン予約へ変更し利便性UP。
単独でもホームページからでもアクセス可能。
●各種募集をWEBフォーム応募に変更
応募内容の一括ダウンロード・メール連絡可能になり,集計・連絡作業が大幅に軽減。
応募者はWEBフォームからのリマインドメールで応募内容を確認可能。
●クラウドサービスによる情報共有
部内でGoogleドライブ・メール・カレンダーを共有。
対面を必要とせず迅速な情報共有が可能。
【成果】
上記サービスはいずれも完全無料、利用者の操作・管理も容易です。
ホームページ、LINEオープンチャットの利用により、紙による告知に伴う作業(編集・校正・印刷・配布)は大幅に削減され所要時間も短縮できました。また、自宅のみで作業可能になり来校回数も大幅に減り、役員・委員の負担は大きく減りました。
金銭面でも、印刷関係費(紙・インク・トナー代)を大幅に節約できる見込みです。
これまでPTAはアナログで非効率的な事も多く、子供一人につき一回という暗黙のルールが課されていたり、保護者から見て「何をしているかよくわからない」という事も多かった点があり、「PTA役員・委員は大変」と敬遠されがちな部分がありました。
しかし今後の少子化(家庭数減少)により、PTA活動の担い手減少、会費収入減少が見込まれます。さらに、共働き世帯の増加、社会意識の変化により、全国的にPTA活動を気軽なものとする取り組みが行われていると思います。
こうした社会変化の中、役員・委員の負担軽減、PTAへのアクセスの容易化、経費削減を図り、持続可能なPTAを目指して、今後もICT活用の可能性を模索したいと思います。